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2022/04/05 16:13

「新入荷」 当店で

「新入荷」

当店では珍しく、ビールではありません。

しかも、欧州でもありません。

先日の「Foodex」にて偶然出会い(出店しておりました)、そして試飲させてもらってやたら旨かったので・・・

恐らく当店初の南半球の旨いサイダー(シードル)です。

4種類のご用意です。

【Gurneys Cider(グアニーズ サイダー)】

設立:2013年

創業者:Bill Gurnett

場所:フォスター、オーストラリア ヴィクトリア州

WEB:https://www.gurneyscider.com.au/

店内提供は勿論、ボトルショップでの販売も行っております。

近々、当店ECサイト(https://maisondek.theshop.jp/)での販売も開始します。

以下、正規輸入元「ラフ・インターナショナル有限会社」より。(長いです(笑))

2003年イギリス・サマセット州からオーストラリアに移住してきたGurnettファミリー。オーストラリアでの新しい生活に非常に満足し、自分たちの決断は間違っていなかったと考えるその一方で、彼らには一つだけ不満があった。故郷サマセットでは当たり前のように飲んでいたサイダーと同等のものを、当時オーストラリアでは見つけられなかったのである。

彼らの故郷サマセット州は、イギリスでも有数のリンゴ産地で、サイダーが特産品の土地。大規模で商業的なサイダリーもありつつ、非常にアルチザナルで古くからの農家の造りを伝承するクラフトサイダーの造り手が多いことでも有名である。様々な品種のリンゴが紡ぎだす複雑さとリンゴ本来の親しみやすさ、それらが同居する素晴らしきサマセット・サイダー。故郷とオーストラリア、どちらも愛してやまない彼らは、この国で、自らの手で理想的なサイダーを造ろうと決心する。

2013年に完全家族経営、完全家族所有によりBill Gurnettは、妻Lorraineと二人の息子(Tom、James)と共に、サイダリ―を創業。オーストラリアGurnett家につけられたニックネームから、Gurneys Ciderと名付けた。創業の地はメルボルンの東、ニューサウスウェールズ州の州境まで広がるカントリーサイド「ギップスランド」の南部、フォスター。彼らはまず初めに、酪農地として利用されていた土地をリンゴの栽培に適した土地へと開発し、畑作りを行うことにした。

⾧兄のTomが古くから伝承されてきたサイダー造りの方法を学びにイギリスに渡り、その間リンゴやサイダーの知識を豊富に持つローカルの人を訪ね周って、彼らは果樹園を着々と理想のものへと成⾧させていった。伝統的にサイダー造りに使用される品種のリンゴや梨に加えて、Strzelecki Heritage Applesというリンゴの種保存会に属するMark Brammer氏の協力により、彼の土着のリンゴ品種のコレクションからサイダー造りにふさわしい30品種も果樹園に植えられた。

さらに、スクランピング(道端や公有地で野生に育ったリンゴを採取する方法)を行い土地の成⾧条件に徐々に適応してきた野生のリンゴの品種もそこに加わることになる。 野生のリンゴの遺伝子は特にユニークで、スクランピングを行った品種の中には樹齢50年を越えるものもあり、剪定や農薬が散布されたことは一度もない。名前のない品種もいくつかあり、彼らが名付けたものもある。

果樹園の敷地は70エーカーを超え、2018年には、年間1000本の植樹を、伝統的なサイダー用リンゴの木ではなく全て野生品種の木に切り替えることを決定。将来的にはサウスギップスランドの環境や地域の状況に適応し、害虫や病気の心配をすることなく、灌漑などを土地開発なしで根付いて、将来の気候変動にも強い「自然の回復力を活かした低メンテナンス」のサイダリ―となることを目指している。

野生の力を活かしたリンゴ栽培へのこだわりと同じく、Gurneysによるサイダー醸造は、環境に配慮した古くからの方法を頑なに守り続けている。Tom、Jamesの兄弟によって、イギリスで数百年間行われてきた布とラックを使用した圧搾方法で、添加物は使わない、固有のイーストや自然発酵でのサイダー造りを行っている。

その土地にはまだ定着していない新しいサイダリ―のビジネスを始めようとしたときに後押しと協力をしてくれたローカルコミュニティへの還元として、必要な機材や設備、副原料などについて地元サウスギップスランドの企業とコミットメントを高めるようにしており、環境を守りサステイナブルな企業活動への取り組みや、セラードアや果樹園での催しにより地域の活性化を積極的に行うなど、ローカルへの貢献はGurneys Ciderの重要なポリシーとなっている。

守っていかなくてはならない伝統的なもの、これからの社会に必要なもの、どちらにも大切に向き合い、伝統的なイギリスのリンゴ品種とニューワールド(=オーストラリア)の土着の品種を独自にミックスさせて造り出されるサイダーやペリー。新しい味わいへのチャレンジと進化を続けながら、Gurneys Ciderは飄々と着実に歩みを進める。